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●●●取締役関連●●●

【取締役】

取締役とは、株式会社の株主総会で選任された経営者として、経営を担う人のことです。
株主は出資者としてお金を出す人、経営者としての取締役は会社を経営する人というように、
所有と経営が分離しているのが株式会社の特徴です。
株主は会社にお金を投資するだけで、経営者ではないのです。
投資して利益を得ることを目的としているので、会社を発展させるには有能な経営者に経営
を任せたほうがいいのです。
しかし実際には、中小企業の多くは株主と取締役が同じで、最大株主が代表取締役社長の
場合が多く、所有と経営の分離がなされていないこともあります。
会社設立をする場合は取締役会を設置する必要があり、最低3名以上の取締役が必要だった
のですが、新会社法以降は取締役1人のみで監査役や取締役会を置く必要も無く会社設立を
することができるようになりました。

【代表取締役】

代表取締役とは、株式会社を代表して取締役会から委任を受けた執行行為について、株主に
代わって会社経営に関与する権限を有する者をいいます。
代表取締役は取締役会決議をもって取締役の中から選任されます。
これは会社法上の言葉であり、一般的にいう社長と同じ意味ではありません。
代表取締役は会社の業務執行にあたり、対外的に会社を代表します。
会社設立で取締役会設置会社にする場合は、代表取締役は1名以上選任する必要があります。
定款で1人以上と決めておけば、代表取締役は何人いても構いません。
会社設立の際に取締役会を設置しない場合は、代表取締役を決める必要がありません。
代表取締役を選任しない場合は、各取締役が代表権を持つことになります。

【取締役会】

取締役会は会社の業務執行に関する意思を決定する権限と、取締役の業務執行を監督する
権限を持っています。
取締役会の設置は任意ですが、必ず設置しなければならない場合もあります。
取締役会を設置するためには取締役3名以上が必要です。